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どうも、いさみ編集局長です。本日は私の祖父母の旅館に関するご紹介です。


長野県の高山村の山奥にある秘湯"五色の湯旅館"
本日は超特殊な記事となりますが、私の亡き祖父母の旅館、第2の故郷といってよい長野県上高井郡高山村にあります、五色の湯旅館のご紹介です。

調布市民による調布市の情報を集めました、ちょうふ通信なのですが、今回脱線して長野県の記事で恐縮なのですが、ちょうふ通信を始める大きなきっかけであった、祖母の教えを受けた旅館と思っていただけますと幸いです。

最初に、大切なセールスポイントをお伝えしますと、本当に温泉が素晴らしい旅館です。私は旅行がとても趣味なのですが、温泉の泉質はこの五色温泉が一番だと思っています。(少し贔屓目かもですが)そのため、温泉に入るのが趣味という方には是非読んでいただきたい記事となります。

まず、今回ご紹介します長野県上高井郡高山村ってどこやねんと思われる方が多いと思いますが、長野県の北側、長野市の東側。群馬県の草津や、志賀高原の近くにある位置関係となります。

最寄り駅ってなんですか?という山の中の秘境にありまして、須坂という隣の市の駅からバスとタクシーを乗り継いでようやくたどり着く山奥の旅館です。マイカーがオススメです。
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旅館はまさしく山奥の大自然の中にポツンと一軒家状態の旅館でして、国立公園の中にある旅館で、山奥の自然が好きな方にはお勧めです。例年の紅葉はとても美しく、スキーの雪質はとても高評価をうけるようなロケーションであります。
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※紅葉時の写真もってなくてすみません

五色の湯旅館のおススメは温泉。
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温泉の色が自然とミルク・クリーム・グリーン・コバルト・ブラックの五色に変わるというので五色温泉。

子供の頃から祖父とこの温泉に浸かって過ごした日々が多くあるのですが、とにかく硫黄温泉として濃ゆい温泉といってよく、温泉にはいるとポッカポカになるそんな温泉です。祖父は大変長寿でしたので、長寿の湯といって良いと思いますし、祖父は肌がつるっつるになるので美肌の湯といってました。※因みに肌が弱い場合は長湯はオススメしません。

身内の旅館なので、マイナスポイントも共有するのですが、元々は大自然の中にある秘湯として、露天風呂がいくつもあったのですが、最近はいわゆる温泉乱獲問題といいますか、湯量が年々減ってしまって現在は内風呂のみの営業とはなっております。泉質は問題ないので安心してください。
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その他、山奥ならではの料理などもございまして、写真でご紹介したいのですが身内だけに自分でお客様用料理を食べたことがなく、写真はホームページから使って良いとも言われたのですが、私個人が自分でとった写真を皆様にお見せするのが主義なので、お料理の写真など是非ホームページからご確認いただけますと幸いです。

山菜、きのこ、イワナの塩焼きや、沢蟹の唐揚げといった、山奥ならではの料理が特徴となっています。

因みに、当サイトで何度か、祖父が俳人、曽祖父も俳人といいましたが、
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旅館の前には祖父の俳句の石碑がありまして、
「沢がにの から揚げ ここは 奥しなの」竹山
とあります。後に竹山人となのりました。俳句に残すぐらい、沢がにの唐揚げが名物です。

因みに、曽祖父は六山人といいまして、
「時鳥 鳴くよ招くよ 湯の万座」
という俳句で、群馬県にある万座温泉を全国アピールした人物でして、似た者親子なのも特徴です。

戦後を代表するようなボロボロ旅館からの成長、バブル、そして今
この旅館、特別な恩人で申し上げますと、暮らしの手帳の初代編集長である「花森安治」さんに旅館をとりあげていただけたことがきっかけで、多くの皆様にご利用いただけた旅館なんです。

元々、曽祖父は弁護士であり敏腕経営者であったのですが、祖父が戦争から帰ってきたころには都内の会社は基本的に東京大空襲なので真っ黒こげ。残ったのは長兄の経営する万座の旅館。

いったんは、万座の旅館で働きつつも、祖母と結婚し独立することとなり、当時本当にボロボロの山奥の旅館である、五色の湯旅館を買い取ることにしたそうなんですね。

祖母は元々長野市の出身で、戦争中は世田谷の病院で看護婦長をやっていた人なのですが、いいとこのお嬢さんではあったのですが、努力の人であり、愛に溢れた素晴らしい誇り高い女性でした。

で、そんな、元大金持ちの息子と、豪農の娘が戦後、当時は道も整備されてないような時代に、長野の山奥でボロッボロの旅館を一生懸命営んで、子育て頑張ってるというのを、花森先生が見つけてくださったんですね。

シベリアから帰ってきたらフルMAXで色んなものを失っていて、日本人としての復興魂で健気に頑張っている姿を記事にしていただけたのです。

当時は雑誌の影響力がそれはとても大きく、全国津々浦々から整備をされてない山道を登り、山奥まで沢山のお客様が祖父母の顔を見に来てくださったそうです。本当にありがたい事です。

祖父母はギブアンドテイクの人でして、世の中に受けた恩は世の中に返すスタイルで、祖父は信州秘湯の会という会を立ち上げ、長野県全体の秘湯が盛り上がるような試みをしたり、地元の学校に寄付をした人物。祖母はとにかくも来てくださったお客様の為に、個人的に良い松茸が手に入れば、お客様のご飯をお値段そのままで松茸ごはんにしたり、美味しいでっかいスイカが手に入ればお客様にふるまうといった人でした。
良い回転はよい方向にどんどん回るもので、皆様のおかげで繁盛した旅館でした。

が、時代はかわりまして、バブルは弾けスキーブームも終わり、祖父母は他界し、旅館は叔父夫婦が経営を頑張っておりましたが、頼みの叔父が他界してしまった関係で、現在は叔母が頑張って旅館従業員と頑張っている状況です。

この度、叔母の少しでも力になれればと思いまして記事を書いてみました。ちょうふ通信の超番外編となるのですが、もしも秘湯が好き!山奥の自然が好きという方がいれば、是非ご検討いただけますと嬉しいです。交通の便がなにぶん不便なので、マイカー運転好きなかたのほうが良いかとは思われます。遠いので無理はしないで欲しいですが、温泉の質は本当に自慢の温泉であります!※日帰り入浴は現在やっておりませんのでご注意くださいませ

因みに、生前の祖父の言葉をかりていいますと、自然の事なので正確にはわからないですが、例年10月中頃が紅葉の見どころとなっております。これからがシーズンとなります。美しい紅葉も自慢の場所ではありますので、是非ご検討くださいませ。

詳しいプランなどは是非ホームページをみていただけますと幸いです。

ご予約の際は、下記電話番号までいただければ叔母である女将が担当すると思います。

026-242-2500

ちょうふ通信みたよといってくだされば、ちょこっとだけいい事あるかもしれません(笑)

それでは、何卒、ご検討よろしくお願いいたします。
※下のGoogleマップみていただくと、山奥ってレベルじゃねえぞってわかっていただけると思います。とっても山奥です(笑)

五色の湯旅館
〒382-0800 長野県上高井郡高山村奥山田3682ー6


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